商務部(省)サービス貿易・商業貿易サービス業司の責任者は7日、2021年1-3月の中国のサービス貿易の全体的状況を説明した。
同期のサービス貿易の輸出入総額は前年同期比0.5%増の1兆1581億9千万元(1元は約16.9円)に上った。このうち輸出額は同22.8%増の5457億5千万元で、輸入は同13.5%減の6124億4千万元だった。輸出増加率は輸入増加率を36.3ポイント上回ったことにより、サービス貿易赤字は同1970億5千万元減(74.7%減)の666億9千万元になった。19年同期と比較すると、輸出入額は同10.4%減少した。うち輸出は同17.7%増加し、輸入は同26.1%減少した。
同期のサービス貿易には次の特徴が見られた。
3月のサービス貿易輸出入額の増加率は、新型コロナウイルス感染症の発生以降で初めてプラスに転じた。同月の輸出入総額は同7.9%増の4441億2千万元で、感染症発生後初めて単月の増加率がプラスになった。そのうち輸出は同24.3%増の2103億6千万元で、輸入は同3.6%減の2337億6千万元だった。増加率が最も高かった3分野は、輸送サービス(同56.2%増)、個人向け文化・娯楽サービス(同34.5%増)、知的財産権使用料(同33.6%増)だった。
知識集約型サービス貿易の占める割合が上昇した。第1四半期の輸出入額は同15.5%増の5395億元で、サービス輸出入額全体に占める割合は46.6%に達し、6.1ポイント上昇した。うち輸出は同14.7%増の3010億3千万元で、サービス輸出全体に占める割合は55.2%だった。輸出増加率が高い分野は、個人向け文化・娯楽サービス(同37.6%増)、金融サービス(同29.8%増)、通信・コンピューター・情報サービス(同28.2%増)。輸入は同16.6%増の2384億7千万元で、サービス輸入全体に占める割合は38.9%だった。輸入増加率が高い分野は金融サービスで同45.2%増加した。
旅行関連サービスの輸出入額が減少を続けている。現在も世界各国が人員の国境を越えた移動を厳しく制限する措置を取り、旅行サービスの輸出入への影響が続いている。第1四半期の旅行関連サービス輸出入額は同45.9%減の1914億7千万元で、うち輸出は同46.1%減少し、輸入は同45.9%減少した。旅行関連サービスを除くと、同期のサービス輸出入額は同21.1%増加した。うち輸出は同28.2%増加し、輸入は同13.6%増加した。