発表時間:2022-12-12 13:00 出所:人民網日本語版
AIは中国経済成長の大きな原動力になるか?
(画像提供は新華網)
レスキューロボット、多機能書道ロボットアーム、没入式の時空を超えた旅の体験館など……1200点を超える人工知能(AI)製品が、このほど行なわれた第5回世界声博会に集中的に登場した。
声博会の科学技術館では、「マルチモーダルAI問診」のブースで大勢の来場者が足を止め、展示を見ていた。
「マルチモーダルAI問診」とは、精神科の医師の問診におけるアプローチと診断・治療能力をシミュレートしたAIバーチャル問診アシスタントが、視覚、音声、テキストなど複数の角度からユーザーの状態をマルチモーダルで理解し、うつうつした気分を正確に数量化・等級化し、危機的な状態であれば介入措置を取るよう正確に判断するというものだ。
声博会の生態館の「バーチャルヒューマン」双方向体験ブースでは、個性的な音声合成、方言の取り込み、3D顔認識システム、口唇による音声駆動などの技術を通じて、来場者は異なる分野・シーンにおける異なる「バーチャルヒューマン」のイメージ、ファッション、動作、表情を見ることができた。
また声博会の会場では、人に代わって危険な場に駆けつけるレスキューロボットが注目を集めていた。この「巨体」は100キログラムの物を動かせるほか、バルブを開け閉めしたりボタンを押すなどの「細かい仕事」もできるものだった。
関連の研究チームのメンバーで中国科学技術大学の季超辺博士は来場者に向けてデモンストレーションを行なう中で、「AI技術に支えられて、このロボットは人に代わって災害状況に対応することができる。劣悪な環境で電波を受信できなくなっても、AIセルフ感知システムを通じて、リアルタイムでルートを探すことができる」と説明した。
中国電子情報産業発展研究院の張立院長は、「2017-2021年に、中国AI産業の規模は3.6倍拡大し、世界に占める割合は16.8%まで上昇した。特許出願件数も世界に占める割合が上昇して、12年の13%から21年の70.9%に増加した。産業の発展環境の一層の最適化、インフラ建設の整備、人材育成の強化、資本の力の発揮などを基礎として、デジタル経済によって間違いなく将来の経済発展が『不確実性の中で確実なものが見られる』ようになるだろう」との見方を示した。